言の葉
折り返し地点です。5曲目です。
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言の葉
これは、正倉院に納められている「新羅琴(しらぎごと)」を復元したものを、国立劇場からお借りしてレコーディングしました。
正倉院の新羅琴はコチラで見られます。検索で「新羅琴」って入れてみて下さい。表面に装飾してあって美しいですよね。
私は、過去に何度か新羅琴の他にも復元した楽器を演奏させて頂いていて、その度に「いい音だなぁー」と思ってました。いつか曲を作って自分のCDに入れたいと思っていて、今回願いが叶って私も感無量。
どの楽器を使用するかは、国立劇場で我が儘にも色んな楽器を試し弾きさせて頂いて決めました。「鴟尾琴(とびのおのこと)」にもかなり惹かれたんですが、こちらは6弦の琴で、私の能力で6つの音での曲を作る自信がなく、今回は12弦の新羅琴にしました。
どういう曲にするかは悩みに悩みました。本当は違う感じにしようと思ってたんですが、最終的にああいう曲に・・・。とにかく音色を聴いて欲しい!という一念で作りました。
今私たちが弾いている楽器「箏」は、奈良時代に中国から伝わってきたものが原型となって今も弾き続けられていますが、それ以前にも「こと」という楽器は日本にあったようです。古くは、神に祈る時に「こと」を演奏しながら歌ったりしていたらしいですし。(ここらへん聞きかじった話なので自信満々に語れるワケではないんですが・・・)
なので、今回の「言の葉」のテーマは「祈り」。昔々の人が、神様に祈りを捧げつつ弾いてた曲ってどんな感じかなー、と想像しながら作りました。本当に、何の根拠もない全くの想像なんですけどね。自分では、箏のルーツに迫ってみたつもり(笑)
曲名の「言の葉」も色々と悩んだんですが(ま、例のごとく)、言の葉のことと箏のことをちょっとかけてみたりして・・・。
レコーディングでは、音量の少ない新羅琴をどう録るか、エンジニアの矢野さんも「うーん・・・」と悩んでいたご様子。結果的には、他の曲とひと味違った雰囲気を醸しだしていて、さすがーと思いました。
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長い・・・。書くのも大変だけど、読むのも大変ですね。もうちょっと簡潔に書けないもんかと思いはするんですが。
次は6曲目「もうひとつの秋」です、簡潔目指します。
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